2018-06-03

「100%とちぎ愛」で明日をひらく

大田原ツーリズムで実施する大田原市の農家民泊「とちぎはいいよね」。
今回の取材で、多くの専門家や研究家が口にした言葉だ。例えば、栃木県には都会と田舎の両方の良さがある、緑豊かな山々と広く豊穣な平野があり農畜産物がおいしい、首都圏へのアクセスが便利、世界に誇れる観光資源・自然景観に恵まれている、企業誘致に有利な条件が揃っている、災害が少なく安全性が高い。
ほかに、真面目で正直、あたたかい心を持った人が多い、コツコツとものづくりに真摯に取り組んでいる、首都圏よりも近所の助け合い精神が強いなど、「栃木県民」の県民性を高く評価する声も聞いた。
さまざまなデータや分析・検証結果も、栃木県には、大いなる魅力とまだ発揮されていない潜在能力、未来への可能性があることを示している。

人口減少が進めば、経済成長のための条件が悪くなっていくのは確実だ。
しかし、今回の取材中、「地域が持つ成長のための資源はなくならない」との心強い声を聞いた。
必要なのは、選択と集中。
これまで良かったところと、今後の成長が期待できるところを集中的に支援していくことが求められる。
ポイントとなるのは、「製造業」「農業」「観光業」の3産業。特に「製造業」は、これまで培ってきた開発や加工・組み立ての高い技術をベースに、ICT技術を用いて生産性を向上しながら、「メイド・イン・とちぎ」の技術力を世界に向けて発信していく可能性に満ちた産業だ。「農業」も同様に、ICT技術導入による成長が見込めるし、「観光業」ではビッグデータやICTを利活用しながら変動が大きいインバウンドに対応し、今後大きく発展・成長することが期待できる。

少子高齢社会のまちづくりという観点からは、国や経済界がようやく動き出した外国人労働者受け入れ制度の改革に関する議論を深める必要がある。
栃木県には「ものづくり」に特化した技術教育で、特に優秀な外国人留学生を集め、即戦力となる人財に育成するという可能性がある。
優れた外国人留学生とともに学ぶことにより、日本人学生のレベルや視野も大きく広がっていくなど、外国人留学生受け入れ拡大による人材育成のメリットは大きい。

本紙が創刊されて140年。
時には栃木県の発展に喜び、未来への大きな期待を抱き、時には行く末を案じながら、常に溢れる「とちぎ愛」を胸に、地域のさまざまな活動を見つめ報じ続けてきた。
今も140年前も、おそらく未来も変わらないのは、地域に深い関心を持ち、地域を知りたいと願う多くの県民の存在だ。
改めて郷土の未来像(肖像)をデザインし、郷土への思いやとちぎが培ってきた伝統、遺伝子を未来へと繋いでいこう。

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